代替することができないトークン「NFT(Non-Fungible-Token/ノン・ファンジブル・トークン)」の勢いは止まることを知りません。
ブロックチェーンゲームのブームに始まり、NFTを使ったコンテンツは次々に登場しています。最近では、アイドルグループSKE48のNFTトレカが話題でした。
しかし、同時に問題点も出てきています。現在主流なNFTの規格は、イーサリアムのERC721というトークンです。イーサリアムのNFTは、高い手数料(トランザクションフィー)や送受信の失敗、遅延など数々の問題を抱えています。
この記事では、NFTに関する基礎知識からメリット・デメリット、それを解決するイーサリアム以外のNFTについても解説をします。
是非参考にしてください。
NFTとは?
NFT(Non- Fungible Token)とは、一般的な仮想通貨と違いそれぞれ唯一の代替できないトークンのことです。
ゲームのキャラクターや権利、チケットなどに応用できるトークンで、それぞれのトークンはトークンID(品番のようなもの)が割り振られています。つまり、同じトークンは存在しません。ビットコインはどのビットコインも同じですが、NFTはそれぞれ違います。
例えばゲームの場合だと、唯一無二発行枚数1枚のキャラクターはもちろん同じキャラクターが複数ある場合もトークンIDによって0001番だったり、1234番だったりします。それぞれレベルやパラメータが違う設定もできます。NFTは、「アセット」「NFTアセット」と呼ばれることもあります。
NFTのトレードとマーケットプレイス
NFTは売買も盛んに行われており、売買できるマーケットプレイスも多くあります。一番有名なNFTマーケットプレイスはイーサリアムを中心としたマーケット「Opensea」があげられます。日本ですと、仮想通貨取引所であるコインチェック(CoinCheck)がNFTマーケットプレイスを立ち上げることを発表しています。
発行枚数の少ないNFTは、とんでもない価格でトレードされている場合もあります。
例えば、過去最高額のものをあげると
- F1レースゲーム「F1 Delta Time」:415.9ETH
- 交配育成ゲーム「CryptoKitties」:253ETH
- トレーディングカードゲーム「Gods Unchained」:210ETH
などがあります。どれも1000万円を優に超える価格です。
高額なNFTは、単純にその価格で売買された場合もありますが、多くがオークション形式になっています。
最近では、アート作品のNFTもたくさん出てきていますので、億をこえるNFTが出てくる日もそう遠くはないかもしれません。
NFTのメリット
NFTのメリットは以下の点が考えられます。
代替できない
NFTは代替不可能なトークンです。同じものはありません。ですので、権利などを証明する場合にとても相性が良いです。ブロックチェーンの大きな利点である改ざんできない点とNFTの利点である代替できない点が組み合わさることで強固な証明トークンとして利用できます。
アセットがなくならない
オンラインゲームやスマホアプリのゲームは、開発が止まるなどゲームが終了すると今までプレイした全てが水の泡になる場合があります。
しかし、NFTの場合はゲームのキャラクターや武器などアセットが本人の元に残ります。ですので、例えば開発会社が他のゲームや新しいゲームなどアセットの使い道を作ってあげると、続けてそのアセットを利用することができます。
NFTの問題点
Openseaがイーサリアム中心であることから分かる通り、現在NFTはイーサリアムが主流でERC721という規格のNFTを使ったゲームやコレクション、カード、デジタルアートなどが多数出てます。
しかし、同時に送受信の遅さや手数料(トランザクションフィー)の高さで問題になっています。ゲームをプレイしている際に、送受信で何分も何時間も場合によっては何日も待たされることもあったり、アセットの値段以上の送信手数料を取られる事例もでてきています。
これらの問題は全てイーサリアムのNFTで起きている事例です。ですのでもっと手数料が安く、送受信の速いチェーンを使えば解決することもできます。
例えば、「TomoChain(トモチェーン)」では、ERC721と同じようなNFT「TRC721」があります。
TomoChainはもともとイーサリアムのトークン(ERC-20)でしたが、2018年12月14日にメインネットに移行しました。イーサリアムと同じ0x〜始まるアドレスで管理でき、ERC721と同じように機能するトークンTRC721があります。しかし、手数料は圧倒的に安く、送受信も圧倒的に速いです。
TomoChainに関する詳しい記事は「【2020年10月最新】TomoChain(TOMO)とは?大注目の仮想通貨の魅力や機能をわかりやすく解説!」をご覧ください。
ここからは実際にEthereumとTomoChainのNFTの違いについて解説します。
EthereumのNFTとTomoChainのNFTの違い
TomoChainのNFTとEthereumのNFTの大きく違う点は以下が挙げられます。
圧倒的に安い手数料・速い送受信
NFTにおいて手数料・送受信の時間は、常に問題となっています。NFTの値段より手数料の方が高かったり、いつまでたってもNFTが送られて来なかったり、、
しかし、TomoChainの場合は爆速・爆安で取引できるのでこれらの問題は全く気になりません。
2020/10/30取引したNFTで、1回0.0019円の手数料がかかりました。1000回送っても手数料は2円程度になります。
また、トランザクションが完了するまでの長さは数秒程度です。TomoChainで何度も取引していますが、1分以上かかったことはまだ一度もありません。イーサリアムのように1日かかっても届かないなんてことはまずありません。
TOMOが必要ないトークンTRC21により簡単に利用できる
イーサリアムの場合、まずはじめにETHを手に入れることから始まります。何をするにもETHが必要になるので、持っていないと何もできません。
しかし、TomoChainの場合は、必ずしもTOMOを持っていなければならないということではありません。
それは、TRC21という手数料を支払うことができるトークンがあるからです。TRC21を使えば、手数料もその通貨で支払うことができるのでTOMOは必要ありません。
TRC21はTomo Issuerで誰でも作成でき、またETHやBTC、USDTなどをラップしてTRC21にすることも可能です。つまり他チェーンの通貨からもTOMOなしで簡単に参入することが可能です。もちろんTRC21にしたETHやBTCなどはいつでもアンラップして元の通貨にすることができます。
また、逆にイーサリアム版のTOMOも存在します。それはTOMOEと呼ばれます。つまり、イーサリアムチェーン内でも簡単にTOMOを手に入れることができます。
これらTRC21のETHやBTC、イーサリアム版TOMOのTOMOEなどはTomoBridgeで簡単に変換できます。
TomoBridgeに関する詳しい記事は「TomoBridgeとは?激安爆速で送受信できるETH・BTC・USDT!使い方も解説」をご覧ください。
NFTの作り方
TomoChainのNFTは、「PantoNFT」や「Pantogram」で簡単に作成することが可能です。
それぞれ作り方や違いについては、各記事にて解説しています。
誰でも簡単にNFTが作成でき、コンテンツクリエイターになることができます。
まとめ
TomoChainのNFTは、TomoChain自体のメリットを多く受けることができます。「PantoNFT」や「Pantogram」で簡単に作成することが可能ですので、一度試しに作ってみてはいかがでしょうか?
この記事が参考になれば幸いです。